外貨が関係する取引を行う際には、常に為替コストを意識しなければなりません。
たとえば、アメリカの株式を購入しようと思ったときには、まず日本円をドルに交換し、そのドルで株式を買うことになります。外貨預金の場合も同じで、たとえば豪ドルで外貨預金しようと思ったときには、日本円から豪ドルに両替をしなければなりません。この際には金融機関に手数料を支払わなければならないのが一般的です。FXも為替レートの取引を行いますから、為替コストは発生します。外貨を取引する場合には、明示的に手数料がいくらと表示されているのではなくて、交換するレートに差があるのが一般的です。たとえば、銀行で日本円からドルに交換するときには1ドル=120円のレートが適用され、ドルから日本円に交換するときには1ドル=118円のレートが適用されるというように、交換レートに差として手数料が上乗せされています。この差の事をスプレッドと呼ぶのですが、FXはこのスプレッドが狭いという特徴があります。たとえば、FXでドル円取引をする場合、日本円を売ってドルを買うときには1ドル=119円90銭で、ドルを売って日本円を買うときには1ドル=119円89銭というように、スプレッドがあります。この場合、スプレッドは1銭になります。外貨預金などでは、1円くらいのスプレッドが設定されていることもありますし、ネット銀行なら安くて数十銭くらいです。これに比べれば、FXは非常に安いと言えるでしょう。